2025/3/2 谷川岳 マチガ沢 雪上訓練

メンバー:H本、F川、会員外3名
5:10 船橋発。8:00 谷川岳ロープウェイ駅着。かがりび山の貝の3名(伊藤さん、前田さん、伊東さん)と合流。8:30 ロープウェイ駅発。登山指導センター手前で警備隊の人から情報収集。昨日の一ノ倉沢の事故は雪庇が落ちたのかもしれないとのこと。2名は亡くなったため詳細はわからないとのことだった。登山指導センターで計画書を提出し、センターの裏から登る。2月にきたときよりも積雪は少ない。雪の締まりはまずまずでラッセルはしないで登れる。マチガ沢に向かう道中で登山家でYouTuberの山菜取りオンラインのテツさんとマシュウさんに会う。一緒に写真撮影して頂いた。マチガ沢までの道の積雪はムラがあり、雪がはげており字面が剥き出しになっているところもある。9:45マチガ沢着。デブリの後が何箇所かある。斜面の上部にはクラックが入っており、いつ雪崩てもおかしくない。30℃くらいの斜面で訓練開始。雪質は表面は柔らかいが掘り起こすと下の方は締まっている。
訓練内容
- 滑落停止:胸制動で左右の手でできるよう練習。まずは正面を向いた状態から滑落。次に側方、前方、後方からの滑落を想定して実施。
- スノーバーでの支点構築:雪面をT時に掘りスノーバーを埋める。埋める深さはスノーバーの長さ60cm程度。掘る位置はビレイする位置よりもやや上。スノーバーを埋める際にスリングを巻き、谷側に出す。その上から雪をかけてスノーバーを埋める。雪は埋めたところよりも山側の雪を使う。雪をかけたらパンチして固める。
- シッティングビレイからの自己脱出からの懸垂下降:スノーバーで作った支点から出ているスリングにセルフをとる。ビレイしやすいように座る位置を整地する。肩がらみでビレイ。クライマー側のロープは脇下から出す。クライマーが墜落したら止め、登り返しが困難なときは自己脱出を行う。まず、余ってるロープを自分の大腿に巻きミュールノットをする。手が離せる状態になったらテンションのかかったロープにグローブヒッチをして荷重をうつす。懸垂下降をしてクライマーのところまで下る。
- スタンディングアックスビレイからの自己脱出からの懸垂下降:スノーバーから出ているスリングにセルフをかける。アックスの首部分にスリングを巻き付け、ビレイ位置の足元に埋める。アックスに巻きつけたスリングにカラビナかける。そのカラビナにロープを通す。クライマーが墜落したら肩がらみで止める。
- 土嚢袋を支点にしての懸垂下降:土嚢袋に雪を詰めて土嚢袋の中央にスリングを巻き付ける。土嚢袋を埋めて雪を被せて
- スノーボラードでの懸垂下降:半円形に雪を掘る。深さはアックスの長さ程度。このときポラードの上は踏まないようにする。輪っかにロープを通す。懸垂下降を設置する位置は、ポラードにかけてロープが上に持ち上がらない高さとする。
14:30訓練終了。15:50ロープウェイ駅着。17:20駒寄PAで生姜焼き定食を食べる。関越道は本庄児玉から渋滞しているため、東北道から帰葉。
古川孝至