2021/7/17-18 火打山・妙高山プレ夏合宿
初めての山行リーダーを任されたものの、ご一緒いただいたメンバーの方々は私よりも登山経験があり、安心して登山を楽しめました。先頭を西村さんにお願いし、無理のないペースで登山ができました。また、幸運にも梅雨も明け、両日共に天候にも恵まれ、私にとってこれほど花々が咲き乱れる湿原の中を歩く経験はこれまでになく、最高の山行となりました。なお、樋熊さんの花の知識には脱帽です。
朝、5:50に登山開始、多くの鳥のさえずりが聞こえる森の中を時折吹いてくる涼しい風を感じながら順調に高度を上げてった。富士見平付近ですれ違った方にテント場の様子を伺ったところ、多くのテントが既に張られているとの情報を聞き焦りを感じた。実際に高谷池ヒュッテに到着してテント場に行くと、既に適地はテントで埋まっており、石の埋まった部分にテントの底面の一部が覆いかかるような条件の悪いところしか残っていなかった。
高谷池ヒュッテにテントを張り小休止後、火打山に向かう。途中、大小多数の池塘がある湿原には多く種類の花々が群生し一斉に開花しており、背景の山肌の緑と池塘の群青、黄色やピンク、白など多くの色のコントラストが印象に残った。一方で灼熱の太陽の下、ライチョウ平から火打山山頂までの急登はペースが上がらない。ようやく、山頂に到着し日本海、後ろ立山連峰、槍ヶ岳、乗鞍岳、妙高山、越後の山々まで360°のパノラマが素晴らしかった。山頂で行動食を摂りつつ、ゆっくりした後、下山を開始。樋熊さんの下山スピードはとても早く、ついて行くのがやっとのほどだ。
テント場到着後、それぞれ持参・購入した飲み物などを雪渓で調達した雪で冷やし、樋熊さんに作っていただいた海藻サラダ、プルコギに舌鼓を打ちつつ夕方まで楽しい時を過ごした。
深夜、目を覚ましトイレに向かいと西村さんのテントに明かりが灯っており、天体観測をしている様であった。実際、夜空には満天の星が輝き天の川をはっきりと捉えることができるほど素晴らしい天体ショーを満喫できた。
翌朝はテントを撤収し、朝食を摂り5:10に出発。
黒沢池ヒュッテのテント場にも所狭しとテントが張られていた。妙高山は火打山と異なりアップダウンを伴った山道で、一部崩落している部分や僅かな距離ではあるが雪渓をトラバース・登る所があったが概ね、歩きやすい登山道で会った。ただし、最後の急登は結構きつく足取りも重くなった。
一部ガスが流れてきたものの妙高山山頂からの眺望もほぼ、360°の眺望を満喫できた。雲が一方の斜面に張り付いた富士山、南、中央、北アルプスの山々などを一望することができた。
また、下界には燕温泉、野尻湖もよく見え、西村さんより聞いていた噂のサウナが頭をよぎり、是非、帰路に立ち寄りたいと思ったが時間切れとなり、次回の楽しみを残すこととした。
黒沢ヒュッテに戻り、12:30に重い腰を上げて笹ヶ峰に向けて歩き始めた。
僅かな坂を登るとワタスゲが咲き誇る湿原が現れ、その中にひかれた木道を歩く。まさに尾瀬ヶ原の一部を歩いているようである。
湿原も終わり、山道をひたすら無言で下山、予定よりも早く下山。
帰りがけに杉野沢温泉 苗名の湯に立ち寄りさっぱりして高速道路に向かった。