(サンプル) モミソ岩 セルフレスキュー講習

日 程:平成29年6月18日(日) 9時~14時30分
場 所:表丹沢モミソ岩  主催:会山行  参加人数6名

内 容
最初、全員で、エイト環による下降の形を確認しあう。また、フリクションノット、ムンターヒッチ等の作り方や、流動分散による支点の作り方を相互に確認しあう。そのうえで、懸垂下降の実際の手順に沿って各自下降を行う。その際上で2名が下降者の手順を確認し、下では1名が別のロープで下降者の安全を確保して訓練を実施した。後半の一般縦走の場合のロープによる確保は、モミソ岩対岸の傾斜地を利用して、テキスト(ヤマケイ・テクニカルブック「セルフレスキュー」P54~63)による解説をもとに形を作って手順を確認した。

反 省
岩場でのロープワーク(今回は懸垂下降であったが)は、方法が洗練されて確立しているので、参加者の共通理解のもとに訓練を進められたが、一般縦走のロープワークについては、テキスト通りに実際に行って上手くいくのか疑問点がいくつかあったように思う。

①簡易ハーネスについて・・・実際に120cmのスリングでは短いのではという意見があり、150cmを推奨する意見が多数を占めた。また、テキストの結び方ではコブが動くので体が締め付けられるのではという意見や、カラビナを付けていないとコブがズレて外れるのではないかという意見が出て、そのとおりであるとの結論になった。

②フリクションノットを使っての登り返し・・・ロープを張って、バックマンノットまたはクレムヘイストノットを使って登り返すという事だが、ロープに絡ませたスリングなりカラビナを掴むと動くことから、初心者又は初級者はとっさの時にそこを掴むことが考えられる。止まろうとして掴むと動くことからパニックになるだろうと思われる。

③ロープを縄梯子として使用する方法・・・30~40cm間隔でインライン・フィギュアエイトノットでコブをつくり、そこを手がかりに登り返していくという事ですが、インライン・フィギュアエイトノットで出来た輪に荷重をかけると、その上に作った輪が解けてしまうのではないか(単に結び方に問題があったかも知れず、確認の必要がある。講習の最後の方で、雨が降ってきたことも有り充分に検証できていない。)

④必要装備・・・テキストで個人装備として示されているのは、10mの補助ロープ、120cmテープスリング1本、60cmスリング2本、環付カラビナ1、カラビナ2である。リーダーに事故があった場合のリスクを回避するために、各人が10mの補助ロープを持つことにしていると思うが、初心者・初級者の安全確保の主旨からすると、リーダーの指導も無しにこのようなロープワークを想定することに無理があるのでは。山行直前に山と渓谷7月号が出て、山岳ガイドに学ぶ実践的ロープワーク術という第2特集があったが、リーダーを含むメンバーが用意する基本装備とリーダーが用意する装備を示してあり、こちらの解説の方がしっくり感じるので、意見を出し合って検討すべきと思った。

U・S記