7/20~28マッターホルン

一人でマッターホルンに登って来ました。今回、成田空港を飛び立つ前から トラブルに会い 中身の濃い七日間でした。
7月20日の土曜日、1日何百便も飛ぶ中で、何故か私のLx161便だけ 真赤な欠航の文字。 話しが長くなるので、23日ロープウエイの終点 シュワルツゼーから歩いて2時間で 登山の入口、ヘルンリ小屋に着く。 ここまでは文字通り、老若男女が登って来る。泊りの客は50人くらいで、翌日山に向かったのは半分くらいだった。ほとんどがガイド登山で、単独は私の他一人だけ。名古屋から来て、明日一緒に登る人の話しでは、ガイドから水1リッター、雨具、少しの行動食、アイゼン、だけでいいと言われたみたい。
7月24日、午前3時半、あわただしく朝食を済ませ、皆外に飛び出して行った。無風、快晴、手袋のいらない暖かさ。小屋から歩いて10分の取り付きは 一人ずつしか登れないので、何分か待たされたが、午前4時半に 登攀開始。しかしそれから、超軽量 ルートを知り尽くした 皆さんは、恐ろしく早い。すぐに光りの塊から離され、ルートが分からなくなった。右往左往している間、光りの先端は はるか高みを登っている。夜も明け、小さくソルベイ小屋も見えて、午前7時50分頃 通過。小屋の手前の5メートルほどが4級くらいあった感じで、今回の中で一番難しかった。ソルベイ小屋を後にして、しばらく登っていると 頂上に続く稜線が近くに見えて、頂上まであと二時間くらいかなと思った。今でも脳裏に焼き付いてるのは、ソルベイ小屋と頂上の中間あたりを登っている時、上の方で日本語のラクに似た言葉と共に、凄まじい落石。その中で、赤い服装の物体が マリのように跳ねて、落ちて行った。近くにいたガイドの一人が、すぐに何処かと連絡をとって、今日はここから降りてくれと言う仕草。時を得ずして上空にヘリコプターが舞う。降りて行く時、私と同じ単独で登っている人に追い付くと彼は、フォーパーソン・・・四人落ちたと言ってるのか。午後1時半、私はヘルンリ小屋に帰れた。山小屋は今日の事故の事で騒然としていて、同じ部屋に泊まったシャモニのガイドも熱っぽく語ってたが、早口でわからない。こんな時に限って、今日の日本人の泊り客は誰もいなかった。事故の詳細がわからないまま下山したが、地元のツェルマットでは、話題になってなかった。私の見たのは、赤っぽい岩が 落ちて行っただけなのか。(7月25日付 ニューヨークポスト紙に、やはりその時、二人滑落して亡くなった、と言う記事があったとのこと)末吉